歯状線付近に開口する肛門小窩という窪みからの細菌感染症で、瘻管を形成して肛門の近くに膿の排出口を形成した状態です。急性期は肛門周囲膿瘍とよばれる時期で、痛み、腫れ、発熱などを伴います。痔瘻は手術療法が原則で、原発口といわれる膿の入り口と二次口といわれる膿の出口をきれいに切除あるいは開放とします。低位筋間痔瘻といわれる浅い、程度の軽いものは、輪ゴムを瘻管(膿の入口と出口にできたトンネル)に通して時間をかけて開放する方法があり、入院せずに外来で手術ができます。